投資を始めると、必ず耳にするのが「損切り」という言葉です。
損切りとは、自分が買った株などが値下がりしたときに、損を確定させて売ることを意味します。
もちろん損切りは大事なテクニックですが、むやみに繰り返すと資金がどんどん減ってしまいます。
「気がつけば損切りばかりでお金が残っていない…」という初心者も少なくありません。
できるだけ損切りをしないための考え方やコツ
損切りが多くなる原因とは?
まず、なぜ損切りが増えてしまうのでしょうか?
よくある理由は以下のとおりです。
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なんとなくの気分で買ってしまう
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値動きに振り回されて冷静に判断できない
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一度に大きなお金を動かしすぎてしまう
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投資のルールを決めずに始めてしまう
つまり、準備や計画が足りないと、損切りが増えるということです。
損切りしないための心得 5つ
ここからは、損切りをできるだけ減らすために大切なポイントを5つ紹介します。
1. 投資の目的をはっきりさせる
まずは「何のために投資をするのか」を考えましょう。
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短期間で利益を出したいのか?
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10年先、20年先を見据えて資産を増やしたいのか?
- キャシュフローを得たいのか?
目的がはっきりしていないと、値動きに右往左往してすぐ損切りしたくなります。
2. 「なぜ買うのか」を言葉にする
「なんとなく上がりそうだから」ではなく、理由を明確にしましょう。
たとえば、
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「この会社は業績が伸びているから長期で持つ」
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「この価格はチャート的に下がりづらいから買う」
といった形で、自分の根拠を言葉にすることが大切です。
理由があれば、一時的に下がっても焦って売らずに済みます。
3. 投資金額を小さくする
損切りが増える大きな原因は「1回の投資額が大きすぎること」です。
たとえば、生活費の半分を一気に投資してしまえば、少しの下落でも不安で仕方なくなります。
「1回の投資額は〇〇まで」といったルールを作ると、気持ちに余裕が生まれます。
4. 分散投資でリスクを減らす
1つの銘柄や通貨に集中すると、下がったときのダメージが大きいです。
株や債券など、ジャンルを分けて投資すればリスクは分散できます。
初心者こそ「1点集中」ではなく「少しずつ分ける」ことを意識しましょう。
5. 感情に流されない工夫をする
投資は気持ちに左右されやすいものです。
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「下がったからすぐ売らなきゃ」
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「もっと買っておけばよかった」
こうした感情が損切りを増やします。
対策としては、トレード日記をつけて反省する、取引の回数を減らす、SNSの情報を追いすぎないなどが効果的です。
損切りゼロは不可能。でも減らすことはできる
ここで大事なことを確認しておきます。
「損切りしない」とは「絶対に損を確定しない」という意味ではありません。
時には損切りも必要です。無理に持ち続けると、損がどんどん膨らんで大打撃になるからです。
大切なのは、無駄な損切りを減らすこと。
準備不足でエントリーしたり、感情で売買して損切りを繰り返すのを防ぐことが目的です。
長期で見れば損切りも経験になる
短期的には損切りが続いても、長期的に利益が残れば投資は成功です。
むしろ「損切りを完全になくそう」と考えると、判断が遅れて大きな損失を抱える危険もあります。
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小さな損は受け入れる
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損切りから学び、次に活かす
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コツコツ利益を積み重ねる
この姿勢があれば、投資を続けながら成長していけます。
まとめ|損切りを減らすには「準備」と「冷静さ」
損切りをなくすことはできませんが、減らすことはできます。
そのために大切なのは、投資前の準備と感情のコントロールです。
今回紹介した心得をまとめると
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投資の目的をはっきり決める
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買う理由を言葉にする
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投資額を小さく抑える
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分散投資でリスクを分ける
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感情に流されない習慣を持つ
この5つを意識すれば、損切りの回数は自然と減り、投資がもっと続けやすくなります。
投資は「長く続けること」が成功のカギです。
今日から少しずつ、損切りに振り回されない投資スタイルを作っていきましょう。